メロスが激怒していない世界

メロスは激怒しませんでした。いい年して笛を吹いて羊と遊んでるような、政治もわからないゴミなのでしょうがないですね。いや、まあ人一倍邪悪には敏感なんでワンチャンありましたよ。だけど政治わからないしいくら王様が暴君と言っても短刀持って城に乗り込むほど男気ねーよ?なんなら羊ってセフレの隠語だからね?笛吹いてるも隠語だよ?竹馬の友・セリヌンティウスもあれ竹馬の友じゃなくて乳首の友だから。残念でした。さらばじゃ(笑)

 

 

僕はよく物語を読むとき違う世界線を想像する。現実で起こっている事柄でも違う世界線を想像する。先述した走れメロスはしょうもない一例だが、こういうこと考えるのすごく楽しい。なんならその方が幸せな世界じゃないの?と思うし実際のシナリオより辻褄があったりするから面白い。国語の授業の時間は先生の話を聞かず、もっぱらこんなくだらないことばかりしていた。

 

ただ現実で起こっている事柄で同じことをすると、ロマンあるなあと思う反面、所詮タラレバの域を脱していないなあという点に収束してしまう残念感がある。競馬なんて特にそうで、勝春があそこでうまく捌いていれば、吉田豊があそこで詰まってなければなんて言ってもただの負け惜しみにしか聞こえない。残念ながら。

 

たまに自分の人生を振り返って「あの時あーしてればよかったな」と後悔し、違う世界線を想像することがある。僕の小中学生時代の母校はめちゃくちゃ頭がよくて、東大に入った友達が何人もいるし、旧帝大の医学部に入った友達が何人もいる。自分はある意味浮いてたけど、それでバカにされることはなかったし、何ならそういうキャラとしてみんなが受け入れてくれた。良いやつらばかりだった。ただ先生たちは僕が宿題をしなかったりまったくテストにやる気がないのを見てかなりしばき倒してきた。国語だけは得意で周りのエリートに勝つことがしばしばあったのでどや顔して鼻を伸ばしていたが、その度に音速でへし折りに飛んできた。当時はもちろんうぜーなとしか思わなかったが、もしあの時先生の言うことを聞いて勉強したらまた違う人生があったんだろうなあと今は思う。それが良い人生なのか悪い人生なのかはわからないが。

 

だけどそういった想像をしたあとは必ず「今の自分でよかったな」という結論で不思議と収まってしまう。違う世界線の自分が、違う過程を歩んで最終的に今の自分と同じ職業に就いた場合、必ずしもそれがプラスに作用したとは言えない気がするからだ。自分の人格は今までにいろんな失敗をして、それから学んで形成されたものだ。違う世界線の自分を想像するときって、大抵なにかネガティブなことが起きたときだと思うんだけど、それらが一切ない順風満帆な人生ってなんだか逆に怖い。最後の最後にめちゃくちゃ大きな失敗をしてそれが台無しになってしまいそうで怖い。だから今の自分を形成した過去を否定するのはなんか違う気がする。自分に自信を持て。持てないやつは今が失敗なんだからちょっと風向きが変わるようにがんばれ。それすらしなかったらなにも変わらない。

 

とりあえず高島礼子に筆おろししてもらいたい人生だった。