『費用対効果』馬券論

いきなりだが筆者は2018年に入ってから馬券が1つも当たっていない。まだ半月も経っていないのに、1/13現在ですでに9万円負けている。流石に負けすぎだなあという自覚はあるが、それはあくまでも額面的な物でしかなくて、内心全く焦りはない。「金銭感覚が狂っているだけだろ(笑)」という声がどこからともなく聞こえてくるが、そんなことはもはや関係ない。なぜならいつかは当たるだろう、収支はプラスになるだろうという下地を作っている「気になっている」からである。今回はその思考を「『費用対効果』馬券論」としてまとめていく。

 

馬券における費用対効果とは?

費用対効果、普通に生きてきた人なら一度は聞いたことのある言葉だと思うし、一度は意識したことがあると思う。会社勤めの人なら日々の仕事で常に意識していることだろう。

そもそも費用対効果とはどういう意味か。グーグル先生に聞いてみた。

コスパやCPと略されることもあるほか、費用対効果対費用効果ともいう。 建設コンサルタントや官公庁での会議や打ち合わせでは benefit by cost を略してB/C(ビーバイシー)とも呼ばれている。 数値を算出する場合は、効果費用で割る。 すなわち、費用が安く、効果が高いほど、コストパフォーマンスが高い。

 要するに「コスパ」である。簡単に言えば安くておいしい定食屋は費用対効果が高いことを意味する。逆に高くてまずい定食屋は費用対効果が低いのである。僕は馬券を買うときにこの費用対効果を常に意識して馬券を買っている。

じゃあ馬券における費用対効果とは何か?という話になるが、シンプルに考えれば100円馬券で万馬券を取ることでしかない。まあ低予算で高配当を得られれば、費用対効果の観点から言って成功と言えるのである。

しかし僕は費用対効果をそんな簡単には捉えない。もちろん念頭に置いてはいるが、それ以外の費用対効果も長期的に見れば必要だ。

例えば企業CM。CMを流した瞬間だけを捉えれば、制作費を支出しただけに過ぎないので赤字である。なのにそこだけを切り取って「CMは費用対効果が低い」と言い切る人はいない。CMに限らず広告費は先行投資であり、その先の利益を見込めるから意味があるのである。もちろん費用対効果が低いCMも存在するが。

それを馬券に変換してみる。馬券を購入した時点では赤字である。だがその先に払戻が待っているかもしれないから人々は馬券を買う。勝てば費用対効果が高く、負ければ費用対効果が低い。表面だけ見ればここに結局収束してしまうわけだが、負けても費用対効果が高いということを意識するかしないかが勝負の分かれ目となる。

 

負けても費用対効果が高い馬券

負けても費用対効果が高いと言える馬券。ハト豆ほどしかない僕の脳みそで必死に考えた結果、以下の2点に落ち着いた。

 

・その時にお金にならなくても何かしらプラスになる馬を買う馬券

必死に予想をして穴馬を見つけたときあなたはどう思うだろうか。「うわっ、これヤバくね?みんな気づいてないのかな?絶対来るじゃん。てか来る気しかしねえwww」的な感じになると思う。それで実際に馬券に絡めば万々歳だが人生そう甘くない。普通に負けちゃうことの方が多いし、仮に3着内まで来てもお金にできないこともあるだろう。しかしそこで終わってしまえば自分から費用対効果を低くしているだけだ。ちゃんとそれをお金にする方向に自ら導いていくことが重要なのだ。

それは自分の見解が間違っていなかったのかを考証することに尽きる。メンバーレベルが高すぎたから負けたのなら次回も追いかければいい。適性はあるんだけど微妙に力が足りなかったら買い時になるまで待てばいい。適性はあるんだけどそもそも地力で劣る、そもそも弱かった、見解が間違っていたなら深追いをやめて引けばいい。これが必要なのだ。

僕はもっと言うとそれができる条件でのみ馬券を買うようにしている。詳細は後述していく。

 

・負けても後悔しない予想・買い方をできた馬券

これは本当にそのまんま。特にG1でそういったケースは多く見られるが、買っても後悔しない馬券というのが世の中には存在する。あくまでも主観的でしかないが。「この馬をこのオッズで買えるの!?」って言うのは要するにコスパの高い馬券である。結果として大損害になっても、購入時のコスパが高いならそれは費用対効果が高い馬券と言えるのではないだろうか。

 

 

すべての馬はダービーを目指す

すべてのホースマンの目標は日本ダービーだと言われている。日本ダービーを勝つために馬産、調教をしていると言っても過言ではない。ではそのことから何を言えるのか。基本的に陣営は芝のレースを使いたいのである。ダートを使い続けてダービーに出走する馬などほとんど見たことがない。馬産で言ってもダービーを勝つための配合を考える。「日本ダービーを勝つため!」と意気込んで繁殖牝馬サウスヴィグラスをつける牧場長はいないだろう。ディープインパクトとかキングカメハメハをつけたがるに決まっている。

3年前だろうか。僕は阪神競馬場現地である馬のデビュー戦を目撃した。UAEダービーを勝ったり、アメリカ遠征を敢行したり、キュート(?)な顔で競馬ファンを虜にした。そう、ラニである。ラニ新馬戦を現地観戦したのだ。今でも鮮明に記憶しているが、この出来事が今の自分のスタイルを構築したと言っても良いぐらい、強烈なインパクトを僕に与えた。…なぜならラニ新馬戦で芝を使ったのである。

なんだそんなことか、良くあることだろうと思った人は多いだろう。しかしだ、ラニはパパがタピットである。そんな馬が芝で走るわけないだろ。普通に負けるだろ。なんで芝なんて使うの、黙ってダート使えよ。と考えて当日蓋を開けて見ればハービンジャーシンボリクリスエスの子供を抑えて2番人気である。まったく理解できなかったし、案の定フーラブライトの弟だったか妹に負けて、馬券にすら絡めなかった。ちなみにこの時にラビットランなんて馬の存在は知らないのでその手のツッコミはナンセンスだ。

結果を見て改めて納得できないデビュー戦だったが、それと並行してあることを再認識させられた。結局みんなダービーを走りたいから芝は試すんだな、と。

 

ダート未勝利戦こそコスパ最強

こういったことから僕はダート未勝利戦が最も費用対効果が高い条件と考える。

芝を使いたがる馬が多く、配合的にもパッと見芝が良さそうな馬が多い。つまり、芝よりもダートの方が必然的に未知の能力を持った馬が集まりやすいわけだ。

芝を使った馬のダート替わりは未知の能力を見抜いて賭けるわけで、安い資金で高配当を得るという視点から見れば当然コスパは高い。芝未勝利で「実は強かった馬」を探すよりも、ダート適性1つで激走してしまうので難易度ははるかに易しい。

また、未知の能力を持った馬に目をつけることができるので、それが長期的に見て儲かる馬ならコスパは高い。あと初めからダートを狙ってきた実力馬を可視化しやすい(前走好走などの要因で)という利点があるので、単純に狙いを定めやすい点で混戦の芝未勝利よりもコスパは高い。先述した自分の見解を考証するという行為がしやすい条件なのである。

 

こうして費用対効果を常に意識し続け、下地を作り続けることが僕の心の安定を保っている。条件を絞ることが殊更重要。そして自分から費用対効果を高めることが重要。決して受け身であってはならない。自己条件に持ち込んでいくアグレッシブさを持ち続けるべきだ。以上です。