いよいよ宝塚記念だ。一昨年は◎マリアライトで完璧的中、去年は不的中もミッキークイーン、サトノクラウン中心視で得意とするレース。細かい考察は一昨年のブログを見てほしい。正直このブログ通りに考えれば何となくいい感じの予想をできるはずだ。まだ僕の心が闇に染まっていない頃のブログなのでしっかり読むことができるだろう。
さて、今年の宝塚記念だが穴馬があまりいない。厳密にいうといないように見える。いないように見えるのは恐らく混戦だからだろう。このレースは元来言われているように特殊な適性が求められる。馬券購入者はそこらへんを理解しているので、その適性を持ってそうな馬を選ぶ。今年はその類の馬が多いため極端に不人気な馬が少なくどの馬もある程度買われており、割かしオッズが均衡している状況だ。
その中でも人気しない馬というのは、極端な数値を示すデータに裏付けされ嫌われる馬たち。だけどそれはいつの日か3着内に来るかもしれない該当馬がどんどんおいしくなることを意味する。今回はそこに注目して穴馬をピックアップしてみた。
今回利用するデータは「年齢」。過去10年で7歳以上のじいさんばあさん馬は1頭も来ていない。高齢馬は来ないというイメージが根強いからか、今回も該当馬はことごとく嫌われている。しかしどうだろう。宝塚記念で高齢馬が来ない理由をロジカルに誰もが納得する形で説明できる人はいるだろうか。絶対いないはずである。10年以上まで遡ると2004年にタップダンスシチーが7歳で勝っているし、京都開催ではあるがディープインパクトが勝った2006年にはナリタセンチュリー、バランスオブゲームの両7歳馬が2、3着に入り波乱を演出している。絶対来ないわけではないのである。
今年の7歳以上はステファノス、アルバート、サイモンラムセス、ワーザー、スマートレイアーの5頭。その中でもステファノスとスマートレイアーの2頭には要チェック。
ステファノスは前走新潟大賞典で11着の大敗。しかし5か月の休み明け、トップハンデで、そもそも叩いて良化する本馬の特徴を踏まえれば0.6秒差は目をつぶれる内容だ。さらにこのレースは前半が緩い展開で、全体の上がり3Fが33.1秒、最速が32.7秒という上がり重視の内容。宝塚記念は前半が忙しく最後は垂れるレースなので真逆の内容と考えて良い。ステファノス自体切れ脚鋭い追い込みをしてくるせいで新潟大賞典みたいなレースが大好物のようなイメージを持たれがちだが、タフな流れで他馬が垂れる中、物ともせず追い込んでくるのが実際のところなので、むしろこちらの方があっている。非根幹距離での実績もあるし、好メンバーの一昨年に5着に入ったことからここは守備範囲。ここはおっさんにも期待。
スマートレイアー。宝塚記念の歴史上8歳牝馬が馬券に絡んだことはない。もしかしたら全G1に目を移してもほとんどいないかもしれない。ただそれでも買いたくなる理由がある。Twitterで「スマートレイアー」と検索してみると、ディープインパクト産駒の牝馬がここ数年よく絡んでいるから買うという人が多く見受けられる。たしかにほとんどの年でディープ牝馬が絡んでいるがそれはなぜだろう。
僕が注目するのは秋華賞の存在。京都芝2000m内回りというと器用さが求められるコースの1つとして有名だが、そこが宝塚記念と非常にマッチしているように思う。例えば先ほど宝塚記念は前半が割と流れると書いたが、秋華賞も大外が「死の枠」と言われるように内有利のレースなので、テンから位置取りが激しくなる。当然前半が流れるため後半はタフになる。これが非常に宝塚記念の特徴と似ている点だ。
過去の宝塚記念好走牝馬を見ると、そもそも出走していない2016年1着マリアライトは参考外として秋華賞好走馬ばかり。2015年2着デニムアンドルビーは秋華賞4着だが2・3着とタイム差なしの4着なので該当馬と見なしていいだろう。
じゃあスマートレイアーはどうか。秋華賞でデニムアンドルビーとタイム差なしの2着だったのがこの馬である。その後の非根幹距離実績を考えてもやはりここは適性ぴったりと考えて良い。前走はなんで走ったのかわからない春天で、メンバー中2番目の上がり時計で0.6秒差の7着と善戦。まだまだ衰えたとは言えない。
今までは「G1ではいらないG2番長」という烙印を押していたが、8歳にして初めての宝塚記念出走はこのノーマークぶり。買わない手はない。全盛期ではないのはその通りだが、期待値とオッズのバランスは最高の1頭。
この理屈で言うと当然買えてくるのがヴィブロス。秋華賞馬で姉もこのレースで好走。ドバイ帰りなのがネックではあるが、状態は良さそうで中心視して良い馬だろう。
最強4歳世代からはダンビュライト。非根幹距離での重賞実績ありで、今回は信頼をもって馬券に組み込めそう。テン乗り浜中の大阪杯はしょうがないし前走も初遠征の香港G1・テン乗りベリーで言い訳可能。今回は元主戦の武豊で逆に言い訳不可能。キングマンボの血統が良く来るレースでもあるのでルーラーシップ産駒初出走も期待は高まる。
サトノクラウンは昨年覇者で非根幹距離最強もドバイ帰りがネック。調教も微妙で状態面がかなり気になる。ただ地力はあるので軽視は禁物。
サトノダイヤモンドは状態面が確実に良化。前走は戸崎のクソ騎乗で可哀そう。今回は安心のルメールなので大阪杯の二の舞にはならなそう。ただ現時点で1番人気。買いたいけど来てほしくない馬No.1。
今回の記事で出た6頭で馬券を仕込む予定だが、如何せんオッズが読みづらく印をつけるにも甲乙つけがたいのでここでは買い目を明記しない。あえて分類するなら、
と言った感じにはなるが果たして。