漫田久子の備忘録

日常、競馬など

経営者と社員の合意形成について

企業のあり方として、経営者と社員、両者がコンセンサスを得ながら運営していくというのが基礎にある。一見当たり前のように思えるが、様々な事情からこれが実現できていない組織がほとんどなのではないだろうか。実行できている企業は間違いなく100年企業になると思うし、レベルの高い経営陣と社員で組織されているだろう。仮に100年企業の絶対条件に、「両者の合意形成が滞りなく遂行されている」ことが含まれているならば、起業100周年を迎えられる企業は全体の3%に満たないらしいから、日本のほとんどの企業でなされていないという事実が浮かび上がる。当たり前だけど実際に調査したわけではないので、あくまでも「それぐらい稀有だよ」ということを伝えたい表現として捉えてほしい。

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写真は柴咲コウちゃん。

これができない理由として、まず経営者・社員間のレベルの差があげられる。よく社員が経営者のことを「バカ社長」などと揶揄する現場を自社他社問わずに目にするが、正直言わせてもらうと経営陣が社員よりバカなのはまずない。これは断言できる。「バカ」というのは色々な捉え方ができて実は曖昧な言葉なんだけど、僕が咀嚼した意味合いではそうなってしまう。

 

そもそも経営に学生時代の勉強の出来不出来はほぼ影響しない。基本的な社会常識がわかっていて、知能指数が足りていればその時点で両者間に差はない。重要なのはその企業の扱うビジネスに対する圧倒的な知識と、自社の状況をしっかり把握できているか否か。そこにある。この能力をものさしにして「バカ」を決めるなら、まず経営者が社員より劣っていることはないだろう。業界に対する知識がなければ経営なんてできないし、経営状況を把握していない経営者はもはや経営者ではない。シンプルにそれだけの話だ。当然それが逆転している企業は議論に達する前に潰れているので、ここではあえて言及しない。

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写真は柴咲コウちゃん。

もちろんレベルの高い社員というのはたくさんいて、そういった人間が管理職、あるいは未来の経営陣として昇級の道を突き進んでいくわけだが、そんなのはまず少数にすぎない。例えばそこらへんの道端にいる営業マンに「御社の損益分岐点はいくらですか?」と声をかけたとして、即答できる人はどれだけいるだろう。ほぼいないと思う。そもそも共有されていない場合もあるが、それすらも把握できていない末端社員が経営陣をバカ呼ばわりすることなどあってはならない。その時点で両者間には決定的な格差が生まれている。

 

大企業の営業マンなんかを見ているとよくわかるが、「そんなに経費使っていいのかなあ」というぐらい会社の金を使っている。経費に見合わない利益に意味はないはずだが、そんなのはお構いなしなのだろう。とにかく自分の実績が上がれば待遇も変わるので仕方ない。そんな環境は心底見ててうらやましいが、「なんも考えてないんだろうなあ…」という感想を持ってしまう。これも両者間の格差を象徴する事例だろう。

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写真は柴咲コウちゃん。

ここまで社員側の悪口ばかり書いてしまったが、経営側の「愚」も当然ある。一番わかりやすいのが、会社運営がただのトップダウンになっている組織。これには前述した両者間の格差も要因として含まれているわけだが、視点を変えればそういった人間ばかりを獲得してきた採用活動に経営上のミスを見出すことができる。また、それよりも大きい要因として周りをイエスマンで固めて単なる独裁体制をしいている点。これに関しては明らかな経営側の非を指摘することができて、そんな組織がまともなわけない。両者のコンセンサスを得たとしてもそれは半ば強引なもので、本当の意味での合意形成とは言えない。

 

加えて、時には経営側が社員に歩み寄らなければならない場面があって、そこで如何に信頼関係を築こうとしているか見せなければならない。それが報酬なのか、社員旅行や飲み会などのレクリエーションなのか。何をやっても否定する層がいるので正解はないが、少しでも社員が働きやすい、働いてて楽しい・やりがいのある職場にするということが経営者の使命でもある。それを疎かにする企業は中身のないスカスカな物になってしまう。そんな所でしっかりとした議論が成立するわけがない。

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写真は柴咲コウちゃん。

突然なぜこのテーマを書いたかと言うと、先日まで続いた病み期にこういったことを延々とニキビが出るまで考えていた。自分は経営者の息子でありながら現在の立場は社員なので、両者の立場で経験する悪い事象を一度に突き付けられ板挟みにされている。とんでもない所に帰ってきてしまったなあと1週間に1度は考えてしまうけど、いずれ自分が「片方の人間」になったとき、今時期に考えていたことアウトプットしておく重要性を感じた。なので今こうしてブログにしたためている。

 

10年後に見返したときに書いていることが合っているのか、はたまた見当違いなのかは想像もつかないが、とりあえず頑張って生きていこうと思う。ちなみに昔の大人気番組「マネーの虎」には、自分が経営するサッカースクールの損益分岐点を把握していないどころか、損益分岐点という言葉すら知らないバカ社長が登場したことがある。