漫田久子の備忘録

日常、競馬など

【実話】成人式より優先したグァンチャーレのシンザン記念

寒さも厳しい、懐事情も厳しい、何もかもが厳しい候。無個性な振り袖姿の女の子達が、雁首揃えて首元に白いファーを巻き付けて街を闊歩する季節がやってきました。そう、もうちょっとで成人式です。

 

みなさんは成人式の思い出がありますか?クラス会や同窓会で久々に旧友と再会した思い出、羽目を外し過ぎて飲んだ酒を全部吐いてしまった思い出、市長のありがたいお話を妨害することに命を懸けた思い出…。十人十色ですね。心のアルバムにかけがえのない1ページが加わったことでしょう。

 

僕の場合、京都競馬場で行われた成人式に参加しました。20歳は自分と友達の2人だけでしたが、来賓のおじさんたちをはじめ、新成人の父兄と思われる方々など、沢山のどうしようもない人生の先輩に囲まれ、あの大事な日を迎えることができました。この場で感謝申し上げます、ファッキュー。

 

その時の気持ちはというと、それはそれは清々しい(本田風に言えば「きよきよしい」)ものでした。ああ、これで僕もどうしようもないやつらの一員だなあ。なんだか社会の一員として自覚が芽生えた気がします。

 

次々に届くLINEやFacebookの投稿には、まぶしいほどに輝く旧友たちの姿が映ります。みんな大人になったなあ。前途明るい未来へそれぞれ羽ばたいていくんだなあ。ふとコース中央の池に目を移すと、そこには飛べないように羽の腱を切られた可哀想な白鳥たちがいました。僕は羽ばたけないのかなあ。鳥に自己投影する自分もいました。その1年後、白鳥たちは鳥インフルに罹り殺処分されてしまいます。

 

「おい!なんで成人式来てないんだよ!」みたいなLINEの返信にうんざりしてきた僕。「競馬場に来ています」と真面目に返すのも癪だったので、「名馬の誕生を目撃しに来たよ」と返すことにしました。シンザン記念自信の◎クイーンズターフ。名前がまず強そうだ。名前通り、芝の女王にならないわけがないだろ。伝説の名牝になる。こんな名前しといてデビュー戦ダート走ってるのはかなり気になるけどご愛嬌ご愛嬌(*^^*)(*^^*)

 

このレースで勝ったのがグァンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬け)でした。豚ほほ肉の塩漬け!?こんなふざけた名前の馬が強いわけないだろ!!と思ってたらめちゃくちゃ強い馬でした。まさか7歳まで走って息の長い活躍をするとは。重賞勝ちは結局シンザン記念のみでしたが、重賞でも馬券によく絡んで、間違いなく競馬ファンの思い出に刻まれる馬になりました。

 

対してクイーンズターフは生涯で11回1番人気に推されるも勝ったのは2回だけ。馬の強さは名前じゃない、ということを教わりました。成人式を欠席したことで。得られたものはむしろこれだけでしたが、まあ後悔していませんよ。今までの自分の数ある選択、それは成功も失敗も含めてですが、それらがあって今の自分が出来上がったわけですからね。後悔したら自分を全否定ですよ。…ええ、成人式はちゃんと参加すべきでしょう。(グァンチャーレお疲れ様でした)

11月90万勝ちで3年連続プラス収支が確定しました

東京出張中のホテルでやることがなかったので、馬券の近況報告をします。

 

とりあえずタイトル通りめでたく今年も回収率100%超達成です。個人的には購入100万以上のプラス収支にしか価値がないと思っているので、数字にも満足しています。

 

先週はお得意の朝イチ馬券が炸裂。


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漫田フォーム応用編で12点買いでしたが、半帯を取れました。欲を言えばちゃんと帯になる買い目、資金配分にできれば満点だったと思います。

 

今週はエリザベス女王杯的中。

 

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鞍上強化のラッキーライラック、クロはクロでもクロコスミアと思っていた中、資金を大きく回していた買い目が的中したので、こちらは満点と言えると思います。

 

というわけで2週で90万勝ち。下記収支は先週終了時点での数字で、この時点で勝ち確っちゃ勝ち確ですが、今週の収支でより見映えの良い数字となりました。

 

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とはいえ令和元年競馬、大変しんどかったです。4月ぐらいに40万当ててからのスランプが長く、北海道競馬も当たらず終い。10月が終わった時点でちょっとやべーな感満載でした。40万くらい負けてましたからね。

 

ただそこで軸がぶれなかったのが勝因だと思います。誰かが「マイホームよりマイフォーム」と話していましたが、まさにその感じ。フォームは自分の成功体験を基に構築されていくものなので、そのパターンで何回も当たってなおかつその内容についてもしっかり分析できているノウハウのはずです。

 

そこには一定の確率が存在していて、それを「当たらないから」と途中で変えてしまうことは、いずれくるはずだったチャンスを逃してしまうことを意味します。当たり前ですね。

 

我慢したおかげで11月頭の固め打ちが実現したわけで、そこは今年の収穫だったと思います。ブランクの分析はできているので、これからはもう少し確率を上げていきたいです。小学生の作文みたいですが以上。

 

漫田フォーム説明書

https://note.mu/anadaisei0402/n/nd478c76ee0b4

馬券のプラス収支は負けの逆算である

このブログを読んでいる人のうち、馬券で負けている人がどれくらいいるだろうか。情報筋に話を聞くと、Twitterで的中自慢する人のほとんどが年間はマイナス収支で、実際に勝っている人はほとんどいないらしい。僕は勝っているのでそんな人たちが愛おしくて仕方ない。

 

「本当に勝ちたいなら承認欲求を満たしている場合じゃないだろ!!勝つための研究をしろ!!」

 

競馬で勝つためにはどうすればいいだろう?と、ひたすら考えていた時期がある。大学4回生らへんだったと思う。まあ考えたところでWINSにいるそこらへんのおっさんが20代の頃思いついたであろう、しょうもない答えしか出てこない。

 

当時は初対面の人と飲みに行く機会が多かったが、お互いのことをなにも知らない相手と話す時は決まって、「趣味は?」みたいなありきたりな質問からスタートする。読書・旅行なんていう意識高い系嘘をついても仕方がないし、毎回「酒、競馬」と答えていた。女性には当然ウケの悪い回答のようで、決まって片っぽの口角だけ上がるような笑い方をされた。それを見て「くだらねえ…」とつぶやき、懐からわかばを取り出し咥えるワイ…(※実際はタバコなんて吸わないし「くだらねえ」とも言わないけど、こういう瞬間は毎回喫煙者に憧れた、という表現技法です)

 

そんな時同席していたおっさんの口から放たれたある一言が僕にヒントを与えた。

「競馬なんて負けるんだからやらん方がええ」

たしかにその時僕はマイナス収支だったのでぐうの音も出なかったわけだが、ここで初めて「なぜ競馬は負けるのか」ということを考えるようになった。そこからは割ととんとん拍子だったように思う。

 

まず大衆心理として「競馬は負ける=だけどなにがなんでも勝ちたい」という力が働くことに気づいた。前から単勝1.1倍のような馬券にぶっこむ人がいる現象を不思議に思っていたが、手堅い馬券を当ててなんとか勝とうとしているのか。なるほど、当たり前だな。

 

そうすると手堅い馬券の効率問題が浮上する。手堅い馬券を買うことが本当に勝ちへの近道なのか?いやそんなはずがない。仮に1.1倍の馬券を同一レートで買い続けたら、10回買って10回的中しないと倍にならないじゃないか。効率が悪すぎる。なるほど、当たり前だな。

 

ということは1回の勝ち幅が大きい方が効率いいのか。これは間違いないな。

ここで初めて競馬で勝つために重要な思考へとたどり着いた。

 

「馬券は負けられる回数を増やすこと」

 

勝ちへの執着が強く、手堅い馬券しか買えない人にとっては想像もつかない考え方だと思う。「競馬は負ける」というおっさんの言葉はまさに真理であり、これは覆りようのない事実なのだ。だったら弱みを強みに変えてしまおう。それだけの話だ。

 

この話を理解するために、この記事を読んでいるみなさんには、ぜひ自分の馬券の分析をしてほしい。どんな馬券の買い方をしている人にも通じる概念だから、決して損はないはずだ。

 

まず見てほしいのが自分の的中馬券の平均配当と平均購入金額。広義的な意味での合成オッズである。例えば平均1000円の購入金額で平均10000円の配当だったら、合成オッズは10倍となる。ということはこの人が年間収支をプラスに持っていくためには、11%以上の的中率が必要であり、1回的中するごとに9回まで負けられる馬券を買い続ける必要がある。

 

もう1つ例をあげよう。平均6000円の購入金額で平均30000円の配当だった場合。3連単を60点ぐらい買っているのかな?という想像ができる。平均で300倍の3連単を的中していたらけっこう優秀なように思えるが、合成オッズで見れば5倍である。的中率を21%まで引き上げないと年間でプラスにならないし、1回すばらしい3連単を当てても4回しか負けることができない。これをできるレベルの人は、競馬予想で食っていけると思う。つまりプロ級だろう。

 

この点を確認すると、自分の馬券購入がそもそも黒字体質なのか、赤字体質なのかを認識することが可能だ。頑張って働いて稼いだ給料を購入資金にあてたところで、それはゾンビ企業に融資する資金難の地方銀行と変わらないわけだ。そんなことは一刻も早くやめなければならない。

 

釣り合いが取れている人はそのスタイルを貫けばいいが、赤字体質の人は経営改善計画を立てなければならない。

 

大きい要素としては購入資金の見直しと券種の選定だろう。

 

要するに負けられる回数を増やすか的中率を鬼のように上げることが黒字転換への方策だ。券種をいじりたくない人は、購入資金を減らすか合成オッズを上げなければならない。先ほどの6000円ー30000円の人なら購入資金を半分に減らせば9回まで負けることができる。逆に6000円をキープしたいなら購入点数を半減し、1点あたりの購入金額を倍にする。そうすれば平均配当も倍になるので同じく9回負けることができる。点

 

数を減らさずに60000円アベレージにすればいいじゃん、という人がいるかもしれないが、それができるなら最初からそうしとくべきで、さらにプロの領域へと近づいていると言えるから論外だろう。

 

60点買ってたから3連単当たってたんだよな~という人は、本当に勝ちたいなら券種見直しが必要だろう。3頭当てなくてもいい馬単にするのか、あるいは順不同の3連複にして1点を厚く買うのか。人それぞれだが、いずれにせよ「負けられる回数を増やすか的中率を鬼のように上げること」を目指し、変化をつけなければならない。

 

そんな僕が編み出したのが「漫田フォーム」だ。3連単6点で100万円を目指すこのフォーム。平均購入資金10000円で100万円を目指すので合成オッズは100倍。的中率2%でも勝てる、99回負けることができる魔法のフォームだ。

https://note.mu/anadaisei0402/n/nd478c76ee0b4

 

出張中移動が暇だったので宣伝記事を書いてみました。以上。

マヌケな競馬村と瀧川寿希也

前からバカなんだろうなあとは思っていたが、ついに「本物」であることが証明された瀧川寿希也騎手。このモンスターを生んだ競馬界は本当に罪深い。呆れて言葉も出ない時代錯誤な競馬村だが、抜本的な構造改革が為されない限り、定期的にこういうアホが生産されていくことは自明であろう。

 

そもそもこの業界は以前から言及されているように、社会一般の感覚から大きくかけ離れた側面が多く見受けられる。八百長が横行しているなんてのは最たる例で、「公正競馬」などと抜かしておいて、馬主を守るため、競馬を存続させるためだなんだと正当化し、真逆の行為を平気で看過してしまう。

 

仮にあのマヌケがネットで囁かれているように、八百長に嫌気が差して騎手を辞めると言っているならば、それは当たり前の感覚だしむしろ応援したいとさえ思う。僕が大好きだった中野省吾も、恐らくそれ絡みで南関を追い出されたのではないかと言われている。一人の若者が大きな組織相手に声をあげること自体、本来ならば尊敬の念を抱かざるにはいられない。

 

しかし今回は軽蔑しかない。あまりにも社会常識が欠如しているし、人間として幼すぎる。優しいファンや周りが正してあげようとオブラートに包んでアドバイスしてあげているのに、「自分に意見する人間は全員敵」とでも言わんばかりに突っかかっていく。騎手以外の職業はカス、一緒にするなとまで言い出した。まともな大人なら今後こんなやつを相手にすることはないだろう。お中元や営業活動なんて場末スナックのインドネシア人チーママでもやっている。

 

誰かが以前「騎手なんて所詮中卒」とバカにしていたが、言い得て妙だなあと感心している。しかしこれを正論にしてしまっているのは競馬村の怠慢だとは思わないだろうか。人間教育を疎かにして、一般的な常識すら教えていない。いや、もしかしたら教えているのかもしれないけど、こんな不完全な人間を平気で世に放ち、有望株として良い乗り馬を与え持ち上げる。競馬ファン競馬ファンで「天才」などと呼びちやほやする。マヌケにそんなことを言っていたら浮かれて勘違いするのは当然だろう。ある意味被害者なのかもしれない。

 

と環境の悪さも原因として指摘してみたが、実際のところ当人の致命的な頭の悪さは否定できない。割と言及されていることだが、情報商材屋と絡んでYouTubeに出演したのは悪手もいいとこ。騎手が絡んではいけない人間なのはどう考えたって明らかだ。

 

なぜその情報商材屋がダメなのか。彼が自分と同い年だと知って興味を持ちいろいろ調べてみたが、経歴云々を置いといて気になったのが、あたかも凄く見える中身のない数字を強調して自分を大きく見せている点。これは胡散臭いやつの常套手段で、バカを一網打尽にする最高の作戦だ。瀧川寿希也もその撒き餌に飛びついてきた一人と言える。

 

 

これなんかはわかりやすい。7000万円の粗利スゲーじゃんと一瞬思うけど、業界・業態・年間売り上げ・会社の規模など諸々がわからないと素直に評価できるわけがない、というのは経営者じゃなくてもわかるはずだ。利益率8割の業界と利益率3割の業界では7000万の重みが違ってくる。「俺は某企業を単年の粗利7000万まで引き上げましたよ」って言われて、「よっしゃ君を信じよう!」と言ってしまう経営者がいるとしたら、コンサルを任せる云々の前に倒産してしまっているだろう。

 

もちろん本当にコンサルをやっているならこんな売り込み方はしないと思うが、少なくとも瀧川はこの程度の文句でへこへこついていくような人間でそこが問題だ。こんな井の中の蛙バカには、一度トラック運転手をさせて死ぬ思いをしてから煮るなり焼くなりするのが一番。いずれにせよ騎手は一生しないでいただきたい。

「JRAのCM正直なんでもいい説」と語彙力がほしい話

今日は特定の話題についてではなく、最近思ったことをつらつらと書いていきます。

 

最近TwitterのTLを確認することがめっきり減りましたが、極稀にアプリを開くと3億年前から議論されているデジャヴな内容で盛り上がる様子を見ることがあります。その中で僕の目を引いたのはJRAのCM議論。ラッタッタとTHE LEGENDのどちらが良いかを熱く語り合う謎定期です。ちなみに僕はTHE LEGEND派です。

 

ラッタッタ放送開始直後は圧倒的クソ評価で「博報堂氏ね」なんて言われていた気がしますが、最近は評価する流れが主流みたいですね。ちょっとびっくりしましたが、その論旨としては「ラッタッタでは新規ファンを獲得できるけどTHE LEGENDでは無理。現に新規増えているし」「既存競馬ファンを満足させるだけの生産性のないCMを流す意味がないだろ」という感じ。まあ百理ありますな、という所感ではあるけど、本当にラッタッタで新規ファンが増えているかなんてわからないですよね。言いたいことはわかるけど。

 

そもそもTHE LEGENDで新規ファンが増えなかったのかすらわからないですし、実証できない肌感統計に意味なんかあるのでしょうか。「でも当時より今の方が馬券の売り上げ増えているよね」と言われそうですが、それもラッタッタが要因なんて言えませんよね。今はスマホがめっちゃ普及してディズニーランドでも馬券を買えるくらい馬券購入が手軽になったわけです。あとキタサンブラックとか話題性のあるスターホースも登場したし、UMAJOスポットなんかもこの数年でできています。売り上げや新規ファンが増える要因、考えれば考えるほど出てきますね。

 

何が言いたいかというと、この手のCMの良し悪しをそこで語るべきではないんじゃないかなと思うんです。そもそもラッタッタとTHE LEGENDどちらが良いかなんていう議論自体不毛であることに最近気づきましたが、極論言うと武豊ルメールがしょうもない漫才しているだけのCMを垂れ流しても新規ファンは増える気がします。競馬その物のコンテンツ力がでかすぎますから。THE LEGEND見ながらせんずりこいてもいいじゃないですか。土屋太鳳見ながらせんずりこいてもいいじゃないですか。オカズは人それぞれですよ。…議論の始まりが僕だけズレていたみたいなのでこの話題はここで終わりますね。

 

話変わって語彙力ほしいなあって。まあそれ以上でもそれ以下でもございませんが。僕高校1年の時、暇すぎて(勉強しろ)小説を書こうと思ったんですけど、実際書こうと思うとまったく筆が進まないんですよね。ストーリーは決まっているのだけれど筆が進まない、これは語彙力の不足が原因に他ならないです。売れている小説を見れば一目瞭然ですが、作家の人たちは1つのニュアンスにつき100個ぐらい言葉の引きだしを持っています。大袈裟じゃなく。

 

例えば「今日は不安で死にたくなった。不安である理由は~~~だ。不安な僕は一人不安を押し殺し、不安な日々をこれから過ごしていくのだ。」みたいな1節があったら「不安」という言葉にすべて違う表現を用いるんですよね。そもそも文才がある人はこんな文章構成にしませんが、要するにそういうことです。僕はこれが原因で挫折しました。

 

このブログを書いているときも、1回1回違う表現を使うことに気を付けていますが難しいですよね。語彙力は自然に身に着くものではないので勉強するしかないです。

 

ということでまとまりの話題でしたが今日はこれで終わります。「たっぽい!たっぽい!たっぽい!たっぽい!」でおなじみのTOM★CAT「TOUGH BOY」を聴きながらお送りしました。駄文をご拝読いただきありがとうございました。

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好きな作家の話でもして気を紛らわすブログ

かなり久々のブログ更新。気が付けば2月がもうすぐ終わろうとしているが、この1か月は精神がひたすら壊れていた。「こいついつも病んでんな」と思った人もいるだろう。そう思われても無理はないが、今回はマジで洒落にならないくらいショックな出来事があった。時期が来たら近い人には真相を語ろうと思う。気を紛らわすために死ぬほど働いて気丈に振る舞っていたが、感情と実情のギャップで壊れてしまった。今日は憂さ晴らしもかねてキーボードを入力している。

 

とは言え書く内容もあまりない。ストレス発散のために無意味な散財で30万円失った話を書こう、と思ったが中身がまったくないのでやめた。好きな作家の話でもしよう。

 

僕は小学校の時から新聞を読む習慣が身についていた。きっかけはあまり覚えていないが親に読まされるわけでもなく勝手に始めた日課だったのは覚えている。初めはスポーツ面を読むことからスタートし、次に1面、社会面と読むページを広げていくうちに、高校時点で全ページを読むようになった。そのおかげなのか、中学校の社会のテストで必ず出てくる時事問題は毎回全問正解だったし、国語・現代文に関してはまったく勉強していないにも関わらずいつも模試で好成績をあげることができた。他の教科はからっきしだったが。

 

中学になると小説も読むようになった。ジャンルは様々だがバイオレンスなものからファンタジー系まで幅広く読んだ。

 

過激なジャンルでは「悪夢シリーズ」でおなじみの木下半太氏を集めていた。「殴り合いの時は顎を狙うと効果抜群」という豆知識などを得ることができ、実生活に役立てていた。などという冗談はさておきストーリーが単純に面白かった。「え、そこでそうなるん?」と、1冊読み終えるまでに100回言ってしまうのが木下作品の醍醐味。起承転結の転が強烈すぎるのだ。アウトローな性描写も中学生のあそこには最高にイイ感じで、思い出深い作品が多い。導入としては映画化もされた『悪夢のエレベーター』がおすすめである。密室のエレベーターに閉じ込められた個性豊かな登場人物の描き方、そもそもなんで閉じ込められたのか、そこからのどんでん返し…読んでて全く飽きることのない名著だと思う。普段読書をしない人でも笑いながら読めるのでお買い求めはお近くの書店で。

 

ファンタジー系だと断然万城目学氏が好きだった。万城目作品は僕の人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではない。ほとんどの作品が映像化されている(なお映像化した作品は酷評されることが多い)ので知っている人も多いと思うが、奈良を舞台にした『鹿男あをによし』や、京都が舞台の『鴨川ホルモー』、大阪が舞台の『プリンセストヨトミ』など、関西が題材に取り上げられることが多い。これらの本は文庫まで待てないのでハードカバーを購入していた。それくらい毎回楽しみだった。

 

万城目作品が僕の人生にどのような影響を与えたかと言うと、関西の大学に行くと決めたのはこれらの小説を読んで世界観に引き込まれてしまったからだ。ホルモーの試合が行われるあそこの寺はどんな場所なんだろう。お好み焼き屋がある空堀商店街に行けばセーラー服を着た男子中学生に会えるんだろうか。奈良に行けば鹿と喋れるの?

 

万城目スポットにはそんなウキウキした気持ちをカバンいっぱいに背負って足を運んだ。大体の場所は期待通りかそれ以上の場所だった。『プリンセストヨトミ』に出てくる空堀商店街は最高だった。映画のロケ地にも行けたし、想像以上に雰囲気が良い商店街に興奮した。唐突に現れるスーパー玉出の蛍光色の看板なんかも実に味があった。ツタが生えた古民家を再利用した喫茶店だったか雑貨屋も、雑然とした大阪を忘れさせる異世界だった。

 

と書けばキリがないが、好きな本の思い出を書き綴っている間は嫌なこともすっかり忘れていた。また読書でも始めようかな。万城目作品のお買い求めはお近くの書店で。

なぜ薄汚いハゲデブ童貞うんこ野郎に女子大生は殺されたのか

前回のブログでこの題名で記事を書いていると言ってしまったので、テーマにせざるを得なくなってしまった。僕はこんな酷い言葉を人生で使ったことがないのでかなり心苦しいが、気力を振り絞って書いていこうと思う。

 

この事件を知らない人はほぼいないと思うが念のため概要を説明しておくと、東京の薬科大学に通っていた19歳女子大生が、ネットの掲示板で知り合った35歳の男に殺されて茨城県神栖市で遺体となり発見された。この事件がここまで話題になっているのは、2人が知り合ったきっかけがスマホゲーム「荒野行動」だったことと、犯人が薄汚いハゲデブ35歳だったことにある。

 

純朴な女子大生が殺された的な報道をされてるけど、ネットで知り合った見知らぬ男といきなり2人で会おうとしているから、被害者も相当なあれだと思う。ビッチだと思う。どうせパパ活感覚だろう。金銭問題があったとかいう報道もあるので、パパ活でお金を貰えると思った女子大生が、実際に会った男の正体(ハゲデブ35歳で金がない)を知った瞬間、「ネットで拡散する」とか言い始めたので犯人が殺した的な流れだと思う。仮にビッチではなくても相当頭は弱かっただろうね。

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写真は麻美ゆまちゃん。

ところでハゲデブ容疑者は学生時代不登校だったらしい。おそらくイジメが原因だろうなあという想像を容易にできて、それが真実ならその部分だけは同情できる。だからといって殺人を犯した事実は消えることなく、まったく同情の余地がない。むしろ軽蔑しかしない。もっと言うとそこから変わろうとしない人間だから最悪の親不孝者になってしまったのだろう。僕の大学時代の友人に学生時代いじめられていたやつがいた。そいつは僕にその辛い過去を平気なフリして打ち明けてくれたし、「大学で俺は変わりたい」と喜々として語っていた。そんなやつだからサークルも楽しんでたし彼女を作って毎日イチャイチャしていた。俺よりもリア充だった。ハゲデブ容疑者はまずそういった前向きさがなく、環境のせいにしてきたから悪い流れを断ち切れなかったんだろう。誤魔化して生きてるやつは往々にして悪い流れしか生まない。

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写真は麻美ゆまちゃん。

ハゲデブ容疑者の容姿はたしかに衝撃的だった。ハゲは正直しょうがない、僕もそうなるかもしれない。だけどデブは直せる。僕もデブだけど、デブはどうにでもなる。痩せてるハゲでもセックスしまっくてるやつらは腐るほどいる。決して打開できない容姿ではないはずだから甘えが生んだモンスターと言える。

 

先日大手コンビニからエロ本が消えるという衝撃のニュースが流れた。まあ時代の流れと言えばそうで、紙媒体はいずれ消える運命にある。先駆けがエロ本だっただけで、出版社への逆風の皮切りなのかもしれない。

 

僕は大学時代にローソンでバイトをしていた。当然エロ本を買う人を何人も見てきた。未成年への販売は禁止されてるんだけど、一日中勃起しているような男子高校生に売らないのは可哀想なので、たばこや酒を買おうとする未成年には厳しい対応をしていた僕も、エロ本購入男子には仏の顔で対応していた。他の店員よりエロ本遭遇率が高くて疑問だったけど、「お兄さんいてる時に来たら買えるでって友達に言っとくわ」などといつものガキが言ってたので、今はそれが原因だと納得している。

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写真は麻美ゆまちゃん。

ところでそんな僕でもむさくるしいおっさんがレジにエロ本を持ってくるときはきつかった。ちょうど今回のハゲデブ容疑者みたいなやつもよく買いにきた。シンプルに非モテすぎるのも可哀想だなあと思う反面、こういうところで負のオーラを生んでいるよなあとも思った。今時スマホでいくらでもエロ動画を見れるのに、「わざわざ僕はこのエロ本でせんずりこきます」なんて報告しなくていいのになあ。偏見かもしれないけど世渡り下手なんだろうという感想をもった。

 

そんなエロ本購入者の中でも衝撃的だったのは、元旦の午前中にやってきた痩せ気味の推定60歳前後のおっさんだ。元旦の午前中にコンビニバイトをしている僕もなかなか衝撃だが。あのおっさんの寂しそうな表情は今でも忘れられない。なんで俺は正月にこんなエロ本を買っているんだろう。そんな眼差しだった。家族はいないのだろうか、などと考えるのも野暮なシチュエーションなのはみなさんもわかってくれるはずだ。からあげクンでもサービスしてあげたくなったが、そういう優しさは返って傷つくだけなので笑顔で見送ることしかできなかった。

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写真は麻美ゆまちゃんと志村けんちゃん。

ハゲデブ容疑者の人となりはよくわからないが、そういう寂しさも多少孕んでいたのかもしれない。それが悪い方向に進んでしまったのか、はたまた最初から極悪人だったか。この話の着地点を見失っているけど、どうしても言いたいのは1つ。ネットの情報を精査できない人間が異性と出会おうとするべきではない。これだけは断言できる。