漫田久子の備忘録

日常、競馬など

馬券のプラス収支は負けの逆算である

このブログを読んでいる人のうち、馬券で負けている人がどれくらいいるだろうか。情報筋に話を聞くと、Twitterで的中自慢する人のほとんどが年間はマイナス収支で、実際に勝っている人はほとんどいないらしい。僕は勝っているのでそんな人たちが愛おしくて仕方ない。

 

「本当に勝ちたいなら承認欲求を満たしている場合じゃないだろ!!勝つための研究をしろ!!」

 

競馬で勝つためにはどうすればいいだろう?と、ひたすら考えていた時期がある。大学4回生らへんだったと思う。まあ考えたところでWINSにいるそこらへんのおっさんが20代の頃思いついたであろう、しょうもない答えしか出てこない。

 

当時は初対面の人と飲みに行く機会が多かったが、お互いのことをなにも知らない相手と話す時は決まって、「趣味は?」みたいなありきたりな質問からスタートする。読書・旅行なんていう意識高い系嘘をついても仕方がないし、毎回「酒、競馬」と答えていた。女性には当然ウケの悪い回答のようで、決まって片っぽの口角だけ上がるような笑い方をされた。それを見て「くだらねえ…」とつぶやき、懐からわかばを取り出し咥えるワイ…(※実際はタバコなんて吸わないし「くだらねえ」とも言わないけど、こういう瞬間は毎回喫煙者に憧れた、という表現技法です)

 

そんな時同席していたおっさんの口から放たれたある一言が僕にヒントを与えた。

「競馬なんて負けるんだからやらん方がええ」

たしかにその時僕はマイナス収支だったのでぐうの音も出なかったわけだが、ここで初めて「なぜ競馬は負けるのか」ということを考えるようになった。そこからは割ととんとん拍子だったように思う。

 

まず大衆心理として「競馬は負ける=だけどなにがなんでも勝ちたい」という力が働くことに気づいた。前から単勝1.1倍のような馬券にぶっこむ人がいる現象を不思議に思っていたが、手堅い馬券を当ててなんとか勝とうとしているのか。なるほど、当たり前だな。

 

そうすると手堅い馬券の効率問題が浮上する。手堅い馬券を買うことが本当に勝ちへの近道なのか?いやそんなはずがない。仮に1.1倍の馬券を同一レートで買い続けたら、10回買って10回的中しないと倍にならないじゃないか。効率が悪すぎる。なるほど、当たり前だな。

 

ということは1回の勝ち幅が大きい方が効率いいのか。これは間違いないな。

ここで初めて競馬で勝つために重要な思考へとたどり着いた。

 

「馬券は負けられる回数を増やすこと」

 

勝ちへの執着が強く、手堅い馬券しか買えない人にとっては想像もつかない考え方だと思う。「競馬は負ける」というおっさんの言葉はまさに真理であり、これは覆りようのない事実なのだ。だったら弱みを強みに変えてしまおう。それだけの話だ。

 

この話を理解するために、この記事を読んでいるみなさんには、ぜひ自分の馬券の分析をしてほしい。どんな馬券の買い方をしている人にも通じる概念だから、決して損はないはずだ。

 

まず見てほしいのが自分の的中馬券の平均配当と平均購入金額。広義的な意味での合成オッズである。例えば平均1000円の購入金額で平均10000円の配当だったら、合成オッズは10倍となる。ということはこの人が年間収支をプラスに持っていくためには、11%以上の的中率が必要であり、1回的中するごとに9回まで負けられる馬券を買い続ける必要がある。

 

もう1つ例をあげよう。平均6000円の購入金額で平均30000円の配当だった場合。3連単を60点ぐらい買っているのかな?という想像ができる。平均で300倍の3連単を的中していたらけっこう優秀なように思えるが、合成オッズで見れば5倍である。的中率を21%まで引き上げないと年間でプラスにならないし、1回すばらしい3連単を当てても4回しか負けることができない。これをできるレベルの人は、競馬予想で食っていけると思う。つまりプロ級だろう。

 

この点を確認すると、自分の馬券購入がそもそも黒字体質なのか、赤字体質なのかを認識することが可能だ。頑張って働いて稼いだ給料を購入資金にあてたところで、それはゾンビ企業に融資する資金難の地方銀行と変わらないわけだ。そんなことは一刻も早くやめなければならない。

 

釣り合いが取れている人はそのスタイルを貫けばいいが、赤字体質の人は経営改善計画を立てなければならない。

 

大きい要素としては購入資金の見直しと券種の選定だろう。

 

要するに負けられる回数を増やすか的中率を鬼のように上げることが黒字転換への方策だ。券種をいじりたくない人は、購入資金を減らすか合成オッズを上げなければならない。先ほどの6000円ー30000円の人なら購入資金を半分に減らせば9回まで負けることができる。逆に6000円をキープしたいなら購入点数を半減し、1点あたりの購入金額を倍にする。そうすれば平均配当も倍になるので同じく9回負けることができる。点

 

数を減らさずに60000円アベレージにすればいいじゃん、という人がいるかもしれないが、それができるなら最初からそうしとくべきで、さらにプロの領域へと近づいていると言えるから論外だろう。

 

60点買ってたから3連単当たってたんだよな~という人は、本当に勝ちたいなら券種見直しが必要だろう。3頭当てなくてもいい馬単にするのか、あるいは順不同の3連複にして1点を厚く買うのか。人それぞれだが、いずれにせよ「負けられる回数を増やすか的中率を鬼のように上げること」を目指し、変化をつけなければならない。

 

そんな僕が編み出したのが「漫田フォーム」だ。3連単6点で100万円を目指すこのフォーム。平均購入資金10000円で100万円を目指すので合成オッズは100倍。的中率2%でも勝てる、99回負けることができる魔法のフォームだ。

https://note.mu/anadaisei0402/n/nd478c76ee0b4

 

出張中移動が暇だったので宣伝記事を書いてみました。以上。